イタリアン・ドゥーム・メタル・バンドMESSAの3rdアルバム。
いやーこれは凄いな。深く暗く沈むゴシック・ドゥームをベースに、アンビエント/ドローン、ジャズ/フュージョン、ラウンジ・ミュージックから民族音楽までをDNAレベルで採り込み、それをスラッジ/ストーナー的手法で70年代風ヴィンテージ・アート・ロックに落とし込んでゆく・・・という無謀に思える離れ業を、高いレベルで実現。
一見とっ散らかりそうなミクスチャーなアプローチながら、女性シンガーSara Bianchin (BOTTOMLESS, SIXCIRCLES, ex-RESTOS HUMANOS)によるAnneke van Giersbergen (VUUR, THE GENTLE STORM ex-THE GATHERING)を想わせる妖艶な激ウマ歌唱が真性ゴシック・ドゥーム・メタルとして揺るがぬ筋を一本通しているのが見事。
誤解を恐れず喩えるならば、AVA INFERIがSILENT STREAM OF GODLESS ELEGY化してさらに呪術度とオシャレ度を同時に増しちゃったようなミステリアスなサウンド・・・うん、これは大好物で間違いない。