Impressions
GUARDIANS OF TIME / Machines of Mental Design (2003)
ノルウェーの5人組メロディック・スピード・メタル・バンド GUARDIANS OF TIME の 2ndアルバム。
・・・ア、アレ? だだだ、誰、コレ??? デビュー作 "Edge of Tomorrow" での有り得ない程の極限なダメダメ具合はどこへやら。その「汚点」を闇に葬り去る、前作比11.5倍強(笑)の有り得ない程の成長を見せた「普通の XaMetal バンド」ちっくな(苦笑)仕上がりにマジ驚き!(@o@;)
ハイ=トーン・ヴォイスのトレブリーなストロングさが魅力的な Bernt Fjellestad (vo) の歌唱、印象的なネオ=クラシカル・センスを端整に綴る Rune Schellingerhout (g)、テンションの高く疾走を叩きつける Vidar Uleberg (dr) のドラミング・・・といった、メンバーそれぞれの気迫に満ちたプレイがダイレクトに伝わるクリアかつパワフルなプロダクションはもとより、楽曲の整合感も「メロスピ烏合の衆」ではない確実に「ワン・ランク上」のステージに歩を進めようとしているのを感じさせる出世&意欲作だな。
充分に XaMetalic なんだけど、クッサさは程々に「熱さ」「逞しさ」を打ち出した AT VANCE に通じる(特に #4 "More than Man" は顕著)キャッチーな正統メタル的な疾走感、そして近未来を舞台にした SF ストーリーな下敷きが納得の冷ややかなプログレッシヴ・フィーリングには、心を揺り動かされる場面もしばしば。
正直、まだまだ甘く感じられる部分も多い「これからのバンド」だけど、「問題外」から「期待株」に認識が180度改まった本作の功績は超デカいよ。いや、マジで意外と聴き応えあるもんね。
(Dec. 24, 2003)