Impressions
MISSA MERCURIA / Missa Mercuria (2002)
投稿日: 2002/09/20
VANDEN PLAS, SILENT FORCE, PINK CREAM 69 といったドイツのプロダクション Bottom Row Promotion に在籍するバンドらによる壮大なメタル・オペラ・アルバム。
収録されている楽曲は、まさに前述のバンド群のスタイルをミックスさせたかの風合いのプログレッシヴな味わいもある重厚なシンフォニック・ヘヴィ・メタルがメイン。しいて言えば VANDEN PLAS 寄りではあるかな。Gunter Werno (Key) の名が作曲クレジットのトップにあることだし。
全体としてスケールの大きなドラマティックなストーリー・アルバムとして纏まってはいるんだけど、それぞれの楽曲は意外とコンパクトで一曲単位で楽しめるものになっていて、Andy Kuntz, D.C. Cooper, David Readman という各バンドの看板を張る実力派シンガーの素晴らしい歌唱がたっぷりと堪能できる。
中でも特にグッときちゃうのが D.C. Cooper の歌うメロディック・パワー・メタル・チューン #3 "Devine Spark" で、彼がこれまで歌った数々の楽曲の中でも上位に入るんじゃないかってくらいに良く出来ているんだな、これが。
それだけに、曲々を繋ぐ S.E. 的役割も果たしている雰囲気モノのインスト(16曲中7曲がインスト)が退屈なのと EDENBRIDGE の Sabine Edelsbacher 嬢を始めとする3人の女声シンガーが歌う曲がどれもイマイチな出来なのがチョッチ残念・・・。
満足度 : 81%