Impressions
カナダはケベック出身のダーク・エピック/ドゥーム・メタル・バンドEXXÛLの1stフルアルバム。
暗く湿った黒い靄の向こうで劇的な展開を重ねるエピックなメロディック・ドゥームは、MEMENTO MORI meets FATES WARNINGと喩えたくなるようなMYどストライク路線で、バンドのバイオにも書かれているHEXENHAUS, VENI DOMINE, MORGANA LEFAYあたりのかつての北欧様式派ダーク・メタル群に通じる「良い意味で地味」な風合いが強めなこともイイ感じ。
特に印象的なのは、シンガーStargazerことThomas Karam (NOOR)が発するSANCTUARY期の故・Warrel Daneを想わせるワイドレンジな強力歌唱と、元ETERNITY'S ENDで現在はATRAMENTUS, CHTHE'ILIST, FIRST FRAGMENT, WORM, ZEICRYDEUSなど多くのバンドにも籍を置くギタリストPhilippe Tougasによる超々テクニカルな劇メロ・プレイ。彼らの強い存在感が相互に反応しながらクライマックスを形成してゆく様が生むカタルシスには、身悶えを禁じ得ない。
冒頭のイントロダクションを除いた4曲が全て8分以上(そのうち2曲は10分をも超える)という超大作主義ながら、押し引きの妙が効いたダイナミックな楽曲群は、時間という概念を置き去りにしてこの暗く美しい異世界に没入させてくれる。
満足度 : 90%