Impressions
BLACKMORE'S NIGHT / Secret Voyage (2008)
投稿日: 2009/01/20
御大 Ritchie Blackmore (g) 率いるフォーク/ロック・バンド BLACKMORE'S NIGHT の6thアルバム。
Candice Night 嬢 (vo) と共にルネッサンス/ジプシー風味たっぷりのアコースティックな楽曲をキャッチーかつクラシカルに編み上げていくその手法はこれまでと同様。中世風古楽団的なストラクチャーに囚われることなく、随所に官能のエレクトリック・ギターや壮麗なシンフォニーを配して Ritchie が思い描く世界を繊細に構築した音像のしっかりとプロデュースされた完成度の高さは、前作を順当にアップデートさせた印象だ。
ハード・ロック的なダイナミズムを発する #2 "Locked Within the Crystal Ball"、ロシア風の侘しさに満ちた #4 "Toast to Tomorrow"、RAINBOW の至高の名バラードのセルフ・カヴァー #6 "Rainbow Eyes" をはじめ、ヴァラエティ溢れる各曲の粒の揃い方も流石。
それにしても Candice はイイ味出すようになったなぁ。純朴そうなベールの向こう側で、ジジィを転がす狡猾なエロさをドス黒く渦巻かせているところが超タマランす。
(Jan, 12, 2009)
満足度 : 89%