Impressions

SILVER SERAPH / Silver Seraph (2001)

投稿日: 2001/12/20

MIDNIGHT SUN から離脱した甘口シンガー Pete SandbergMAJESTIC の鍵盤魔人 Richard Andersson が手を組んでスタートさせたニュー・バンド SILVER SERAPH は、多くの北欧メタルメイニヤが Pete Sandberg に望む進路を具体化したかの内容となった。
Richard Andersson が主導して書き上げた楽曲群は、MAJESTIC の時同様に身体の芯まで染み込んだ先人たちの既発のフレーズが端々で楽曲の表層に現れたり(苦笑)はするものの、オープニングのオルガンを伴って疾走する超 DOUBLE DEALER タイプ(苦笑)なパープリック・チューン "Aftermath" をはじめ、DEEP PURPLE, 初期 RAINBOW, M.S.G. といった正統様式ハード・ロックのエッセンスを北欧ならではの冷やかな温度感で包んだ、カノ MANDRAKE ROOT ・・・って(汗笑)もうちょい解り易く言えば "Eclipse"~"Fire & Ice" 期の YNGWIE MALMSTEEN に通じる実に嬉しいスタイル。
プレイ的にも、ソロ・パートの最初の2小節だけで聴き手を悶絶オーラで覆う Richard Andersson の超魔術的な鍵盤捌きや、PETE SANDBERG'S JADE の ギタリストでもある Birch のエモーショナルなタッチの北欧テクニカル・ギター、そして土台を支えるのは DAKANE, MAJESTICPeter Wildoer と安心の充実感だ。
「二代目Mr.北欧ヴォイス」(苦笑/勿論初代は Göran Edman ね)との呼び声も高い Pete Sandberg の歌唱もこれまでになくクリアな味わいを見せていて、2曲収録されたお得意のバラードなんぞはやっぱり似合うねぇ。ってゆーか、この人本当にこういう様式メタルが好きなのかしらん?っていっつも思うんだけど。。。

満足度 : 84
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