Impressions
STORMWARRIOR / Stormwarrior (2002)
皮ジャンの上からパッチびっしりの袖なしGジャンを羽織るというメタル・ヲーリアかくあるべしな神々しき「正装」に身を包んだジャーマン真性馬鹿メタラー STORMWARRIOR のデビューアルバムが欧州でリリースされてから約一年、なんと日本盤としてリリースされちゃった。(失礼/汗)
ツイン・ギターの絡む細かなリフがそこはかとない愁いみたいなものを纏いながら直線的な疾走を見せるという "Walls of Jericho" 期の HELLOWEEN を強烈に意識させる(ふと PYRACANDA の名を思い出したりもした)サウンドは、そんな古き良きジャーマン・メタルに現代ならではの激しい疾走感をミックスしたもの。スタイルこそ違えどスウェーデンの WOLF と同質の Pure さを内包しているのがナイス。
驚かされるのは、Wacken Open Air 2002 で観た彼らのショウで受けた印象どおり、バンドのイメージ以上の意外な程のクオリティの高さで、本作にプロデュース&ゲストヴォーカルで参加の Kai 'God Voice(マジで?/汗)' Hansen をやや漢っぽくした感じのシンガー兼ギター Lars Ramcke の歌唱はさて置き(置くな!/苦笑)、タイトな疾走を見せるリズム隊がもたらすヘッドバングを誘発せん高揚感はナカナカ魅力的。
ってゆーか、ぶっちゃけ「全曲 "Heavy Metal (is the Law)"」じゃん?(笑) 「いっそのこともうこの曲貰っちゃえば?きっとくれるし。」って思っちゃうほどに激ハマリなこの曲を超える楽曲を創ることが出来た時が、これまで 7inch アナログというフォーマットで音源をリリースしていたりとアンダーグラウンドなマニア・ベースで大きな支持を得てきた彼らが、さらに大きなステージで活躍するチャンスを手に入れる時なんじゃないかな・・・な~んて偉そうに思ってみちゃったりしてー。
(Feb. 23, 2003)