Impressions
RACER X 復活第2弾は、メンバーそれぞれが超バカッぽいチープ・コスチュームに身を包んだ意欲(苦笑)作。
前作同様、超高速ツインリードが駆け回るマイナー・メタルが売りだった過去の作風とは異なるアメリカン・ドライヴィング・メタルだが、全編で炸裂する Paul "THE ELECTRIC BAT" Gilbert の火花を散らしながら疾走する激烈ファストプレイはサスガの迫力。
楽曲は硬質でドライな感触で統一されながらもヴァラエティに富んでいるが、やはり Jeff "MOTORMAN" Martin の Rob halford 調の鋼のスクリームが耳を捉える、JUDAS PRIEST 的な激メタル・タイトル・トラック "Superheroes"、John "THE X-TINGUISHER" Alderete のスーパープレイが嬉しいスリリングなインストゥルメンタル、"King of the Monsters"、Yngwie Malmsteen をパロったクラシカルな様式美インスト "Viking Kong" などの初期を思わせる楽曲には My テクニカル欲が満足させられ楽しめるかな。
でも実は "Dead Man's Shoes", "Mad at the World" といった、シンプルながらさりげないテクニックを絡ませたリフを持つキャッチーな中庸な曲にこそポピュラーな思考を持った超テクニカル・ギタリストが率いるアメリカン・メタル・バンドとしての RACER X の真髄が感じられて好きだったりするけどね。
ま、なんツッてもイチバンの収穫は、Scott "COWBOY AXE" Travis のこれまで見た事のないような生き生きとした表情だな。(笑)
満足度 : 81%