Impressions

HEED / The Call (2005)

投稿日: 2005/10/20

スウェディッシュ・パワー・メタル・バンド LOST HORIZON を脱退した宇宙最強シンガー Daniel Heiman が新たに旗揚げしたニュー・バンド HEED のデビュー・アルバム。

Daniel に加え、同じく LOST HORIZON から脱退した Fredrik Olsson (g)、LOST HORIZON のツアーに参加した経験を持つ Mats Karlsson (dr/TEARS OF SAHARA, ex-SEVENTH ONE, SINERGY)、そして Jorgen Olsson (b/SEVENTH ONE) という4人のメンツが放つのは、近代的な圧迫へヴィ・リフに重厚なメロディを乗せた硬質なパワー・メタル。

マイナー調のメロディを超幅広いレンジに亘って艶やかかつ堂々と歌い上げる Daniel の超絶歌唱こそ悶絶ものの素晴らしさなんだけど・・・肝心の曲が・・・うーむ、イマイチ淡白な感じ?(汗)

ミドル・テンポ主体の楽曲は、攻撃的なエッジを持ちつつ展開の抑揚が希薄な平坦さを感じさせるもので、そうなってくると Daniel の歌うメロディ・ラインの必然性に欠けたような無理な音階運びも気になっちゃって、らしからぬピッチの微妙なヨレや語尾のふらつきも耳に付いてきたり・・・。

ま、それでも十分に神レベルな Daniel の歌唱は聴けば聴くほどに迫ってくるし(慣れるしね/苦笑)、Fredrik Olsson (g) も時折 Wojtek Lisicki を彷彿させる意外な頑張りを見せているしで、決して悪くないとは思えるんだけど・・・やっぱ膨らんでた期待からすると、正直チョイ、いや、カナーリ物足りないよなぁ。。

 (Oct. 21, 2005)

満足度 : 79
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