Impressions
オーストリアのシンフォニック/プログレッシヴ・パワー・メタル・バンドSERENITYの約2年半振りとなる通算7作目。
劇的な史実をコンセプトに重厚なシンフォニック・メタルと聴かせるスタイルを確立させた彼らが、5thのレオナルド・ダ・ヴィンチ、6thのイングランド国王リチャードI世に続いて本作のテーマに用いたのは、神聖ローマ皇帝マクシミリアンI世。その激動の生涯をストーリー性高く描いた楽曲群はこれまで以上に叙情的かつ深みに満ちた作風で、比較対象とされるKAMELOTを凌駕する完成度の高さを誇る。
4人編成の固定メンバーとなって3作目というチームワークの良好さが、音の密度の高さに表れている。
満足度 : 81%