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YNGWIE MALMSTEEN / Perpetual Flame (2008)

投稿日: 2008/12/28

“王者”Yngwie Malmsteen の約3年ぶり通算14枚目となる新作。

新たなシンガーに元 JUDAS PRIESTICED EARTH の剛健ハイトーン・シンガー Tim "Ripper" Owens を抜擢したという大きな話題、そしてリリース直前まで徹底的に貫かれていた情報規制のせいで、今回はここ10年間の不甲斐なさを一気に挽回する久々の傑作になるかも?という期待が極限まで高まっていた。が、いざ蓋を開けてみればなんのことはない、近作の作風をほぼ継承する“いつもの Yngwie”だった。

確かに楽曲の出来としては、冒頭の印象的なスピード・チューン #1 "Death Dealer" に代表される幾つかの曲でここ数作にはない新鮮な閃きの宿りが感じられるような、決して悪いものではないと思う。そして各曲における Yngwie 自身によるエモーショナルな超絶プレイに、近年では珍しく頭を使って構築したかの「フレーズの魅力」が散見される(程度では困るんだけど/諦)のも嬉しい誤算だ。

しかし、そうした再興を想わせるベクトルに相反するように、本来のパワー・ヒッターたる魅力が一切感じられない凡庸なプレイに終始する Patrick Johansson (dr/WITHOUT GRIEF, STORMWIND)、いるのかいないのか良くわからない(苦笑) Derek Sherinian (key/ex-DREAM THEATER, PLANET X)、そして致命的なリズム感の悪さを露呈すると共に予想だにしなかった存在感の希薄さに驚かされる Tim・・・と、他のメンバーのプレイがあまりにも精彩に欠け過ぎ。

よく、現/元メンバーの話の中で「彼(Yngwie)とは上手くやれている(やれていた)」という文面を目にするが、そこにリスペクトは無いのではないか? 再び傑作を生み出すためには、圧倒的な先進性で未来を塗り替えていった初期の頃に彼の周りに集まっていたような、心からリスペクトしながらいい意味で彼を利用しようという野心を持った個性的なメンバーとのケミストリーが必要だと思う。それには Yngwie 自身がそう認識しないとアカンのだが・・・まぁ無理だろうなぁ。(汗)

 (Dec, 08, 2008)

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