Impressions
スウェーデンのプログレッシヴ・ロック・バンド PAATOS のデビュー・アルバム。2nd "Kallocain" での暗鬱北欧プログレっぷりに魅了されての「遡りゲット」なんだけど、いやはや、コチラも評判どおりの素晴らしさで嬉しいわ。
そのアダルトなメロトロン・ロックは、ANEKDOTEN, ANGLAGARD, WHITE WILLOW らと並ぶ KING CRIMSON チルドレン一派の流れにあるんだけど、女性シンガー Pertonella Nettermalm 嬢のコケティッシュな歌唱が催すゴシカルな耽美感が、この PAATOS ならではの個性を与えているんだよな。
プログレッシヴ・ロックはもちろんジャズ、トラッドからハウス/テクノまでを吸収した楽曲は時にアヴァンギャルドなトリップ感を溢れさせたりもするが、Pertonella 嬢の儚げな叙情歌唱が寒々しく暴れる哀愁グルーヴとともにダークな暗黒慕情を描く #3 "Tea" ~ #4 "They are Beautiful" の流れを包み込むメロウ&ナイーヴな空気感は絶品中の絶品。
全体に漂うヲサーレなモンド風味に身を任せていると、北欧の家具が何故スタイリッシュなデザインなのかがなーんとなくわかるような気がしてくる・・・そんな音楽デス。(謎 ^-^;)
(Mar. 09, 2006)
満足度 : 88%