Impressions
NEVID' (НЕВИДЬ) / Yarga (Ярга) (2007)
投稿日: 2007/12/20
BUTTERFLY TEMPLE から派生したロシアのペイガン・フォーク/ブラック・メタル・バンド NEVID' の2ndアルバム。
ブラック・メタル色が強めだったデビュー作から一転、新たな女性シンガー Sirena タン を大きくフィーチュアして朴訥なフォークロア・サイドを大胆に強化。北欧のそれとは一味異なるクッサい民謡臭は、トルコの ALMORA にも通じる東欧のエスニックな味わいがベリー・ナイスだ。
そうなると、楽曲群も前作の印象の薄さが嘘のように特徴的に響いてくる。エキゾティックなグルーヴを軽快に弾ませる #2 "Broshus Ptitsei v dlan rassveta (Брошусь Птицей в Длань Рассвета)"、フォーキーな哀愁が滴るメロウな #7 "Yarim Okom (Ярым Оком)"、そして雄大なスケール感を湛えた壮大なシンフォ・ブラック #12 "Yarga (Ярга)" あたりは、一度聴いたらその旋律がしばらくは脳内で回り続ける威力あるもんな。
次作あたりで、ロシアを代表するPagan/Folk系バンドの一つと喩えられる位置まで一気にのし上がって来そうなヨカーン。
(Dec, 11, 2007)
満足度 : 87%