米ヴァージニア産のフィメール=ヴォイス・ゴシック。へぇ~、アメリカにもいるんだなぁ、こんなの。

女性シンガー Dawn の風貌はいかにも80年代のアメリカのバンドといった雰囲気だが、サウンドの方は正統派 HM のエッセンスを振り撒くメランコリックなゴシックメタルにエンジェリックでオペラティックなソプラノ歌唱が乗るってな、第一印象では NIGHTWISH ＋ GATHERING ÷３って雰囲気を想起させる完全に欧州型のもの。

本作はフルアルバム扱いとはいえ、８分台の大作４曲を含む計５曲38分。大作をまとめきれていない冗長さやドタバタな演奏が耳に付きはするけれど、音楽的方向性や端々に垣間見ることの出来るメロディの煌きには、イヤでも今後に期待せずにはいられないものを感じるのは確か。