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PLATENS / Between Two Horizons (2004)

投稿日: 2005/01/20

イタリアのシンフォ・エピック・メタラー THY MAJESTIE のシンガーだった Dario Grillo が興したメロディック・ハード・プロジェクト PLATENS のデビュー・アルバム。

Dario が本作に封入したのは THY MAJESTIE とは180度趣の異なる完全に「メロディック・ハード・ロック」なサウンドなんだけど、これが蓋を開けてクリビツテンギョウな全く予想もしていなかった驚きの出来の良さ!

北欧メタル的な透明感と80's MTV ハード・ロックのメイン・ストリーム感覚を持ち合わせたスタイルの楽曲は、#1 "Here I am", #4 "Into the Fire", #7 "Angel's Cry", #9 "Chasm of Madness" といった往年の SHYFAIR WARINING に通じるハードなドラマティック・ナンバーのいわゆる「カッコいい悶絶感」はもちろん、その合間に配置された雄大に歌われるバラードがメロウな哀感を運んできたり、スチール・ギターが南部アメリカの風味を醸し出したり、SURVIVOR 等の名を想起させる落ち着き過ぎない大人びた大陸型 A.O.R 風味の美味しさを感じさせたりといった良質のヴァラエティ・バランスなのが非常にナイスで、哀愁に満ちた泣きテイストがしっかりと塗布されているのも◎。

特筆すべきは Dario の驚愕のメロハー・センスで、深みと伸びを両立させた適度に微ハスキーなナカナカに味わいのあるワイド・レンジ歌唱は当然のこと、彼の兄弟 Alessandro Grillo の手(足も/笑)を借りたドラム・パート以外の全ての楽器パート ―――時にネオ=クラシカル風味のファスト・ランニングや高速タップやを交えて整合感たっぷりにしっかりと弾きまくるギター、優美でふくよかな有機的オーケストレーション、そして彼一人が多重させたとは到底信じ難い壮麗なクワイア――― をたった一人で高次元に構築した天才的なサウンド・メイキングの手腕を持って描いた、堂に入った理想的メロハー・アンサンブルは奇跡的な見事さだ。

惜しむらくは、ややチープなプロダクションかな。内容に惹き込まれてしまえば全然気にならないけど、これがもっとリッチなプロダクションで聴こえてきたら・・・と思うと本当に恐ろしいだけに、ソコだけがやっぱ惜しい感じ。

 (Jan. 26, 2005)

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