Impressions

BLACK BONZO / Black Bonzo (2005)

投稿日: 2006/05/20

スウェーデン産レトロ・ハード・ロック・バンド BLACK BONZO のデビューアルバム。

鍵盤奏者 Nicklas Ahlund がこれでもかと鳴らしまくるオルガン/シンセ/メロトロンがヴィンテージに響く70年代風ブリティッシュ・ハード・ロック・サウンドは、否が応にも初期 URIAH HEEP、第一期 DEEP PURPLE の名を想起させる激ヤヴァなノスタルジック路線!

URIAH HEEP の秘蔵音源だと言われたらオレは瞬時に信用しちゃうだろう(苦笑)#1 "Lady of the Light" をはじめ、クラシカルなハード・ドライヴィングにサイケデリックなユートピアン・フィール~カンタベリー・ジャズ・ロック風味を絡めながらダイナミックな緩急を見せるプログレッシヴな楽曲群の手触りは、まさに当時の“英国アート・ロック”そのもの。所詮焼き直しのパチモンだと解っちゃいるんだけど、'70s Love なヲサーンの“泣きのツヴォ”を心得過ぎている懐かしくもハイクオリティな狡猾なる音像の前には、悔しくも悶絶を禁じえないですわ。

Joachim Karlsson (g) のいかにも北欧的な豊潤ギター・ワークをはじめ、100%懐古主義なサウンドに潜む現代的なシャープなテクニックが生む、21世紀に生きる今のバンドとしての完成度の高さも◎。

ただ、この手の音で全12曲70分(日本盤ボーナストラック込み)はチト長いなぁ。ちゃんと46分テープに収まるように(しかもA面/B面構成で)してくれんと!(古)

 (Apr. 29, 2006)

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