Impressions
BRIDE ADORNED / Blessed Stillness? (2004)
TOC でも活動するメンバーを擁するフィンランドのシンフォニック・ネオ=クラシカル・メタル・バンド BRIDE ADORNED のデビュー・アルバム。
華麗に響くシンフォニーと荘厳なクワイアが悶絶極まりないバロックなフレーズを交錯させまくる壮麗なるオーケストラル・メタルの、SYMPHONY X + ROYAL HUNT + THERION という贅沢なサウンド・スタイルの豪華さったらもう圧巻の一言すら出ないほど。
線が細い系ハイ=トーン・ヴォーカルによる存在する意味すら希薄なほどの当たり障りのない歌唱パートにこそ終始勿体無さを覚えまくりだが、それを差し引いて考えても、この劇的な欧州メタルの骨格を成す My 脳内に多量のエンドルフィンを滴らすに十分な極端なまでのクラシカル・エッセンスは、マジ美味しいですわ。#5 "Otherworldly" 最強ッ!!
ただ、非常に良く出来た激高レベルの有機的なオーケストラ・パートに驚きつつも、逆に良く出来てるだけに求めてしまう「音」以上のもの・・・情念とかそういうものが伝わって来にくいことで、PC レコーディング技術の向上がもたらした功罪についてとかそーんな余計なコトを考え出しちゃったり。(汗)
滅多なことで「昔は良かった」的なことは言いたくない・・・ってかそもそもあんまりそう感じないんだけど、Yngwie Malmsteen をはじめとする「アノ頃」のギタリスト主導型な初期ネオ=クラシカル・メタルって、ある種の辛い肉体的訓練によって生まれた情念に満ちた、肉体性/獣性を持った最たる音楽だったと思うんだけど、PC レコーディングが訓練を不要にした現在は・・・。
ってことで、そんな風にネオ=クラシカル・メタルについて改めて考えを巡らせるきっかけとなる程に、ヘヴィ・メタル史にとって重要な一枚ってことで。(嘘)
(Nov. 13, 2004)