Impressions

OZZY OSBOURNE / Blizzard of Ozz (1981)

投稿日: 1998/03/20

ランディ・ローズの弾き出すフレーズが涙腺を刺激してやまない名作中の名作。
81年当時は Ronnie 派だった私は、彼の加入を機に体験した BLACK SABBATH の過去の遺産に感動しつつも、Ozzy Osbourne のことは「変な声のおっさん」と思っていた。「Ronnieバージョン」の方が良いと思っていたのだ!(グルーヴの解らんガキだったのね)
それでこのアルバムがリリースされた時も、当然ノーチェックだった・・・
しかしリリースから数週間後、友人の家で失禁寸前に陥る結果となってしまったのである。そこで耳にしたのは、あまりにヘヴィで空カッティング時にはハウリング寸前のノイズを撒き散らしながらも整然としたリフの音、そして今まで聴いたこともないような、うっとりするような美しさに輝きながらも魂を切り裂くがごときのスリリングなギターソロ!友人宅には遊びに行ったはずなのに、私はといえば「もうイッペン最初からかけてチョ!」と言う他は無言で、何度も繰り返し聴くのみだった。
すでに語り尽くされていることだが本作に封じ込められている Randy Rhoads の超絶なプレイは、想像を絶する哀しみのフィーリングに彩られている。"Mr.Crowley", "Revelation"を聴くと、いまでも特別な感情に支配されてしまう。
彼は次作"Diary of a Madman"でもその特別な才能をフルに発揮し、特にタイトルトラックでは真の狂気すら感じさせるほどの構築美で私を再び失禁させてくれたが、残念ながらその後・・・もし彼がまだ生きていてくれたら・・・
余談だが、本作の Masa Ito によるのライナー文は、紛れもなく彼のこれまでの仕事の中で最高の一つであると断言できる。

満足度 : 98
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