Impressions
ジャーマン・ネオ=クラシカル・メタル・バンド AT VANCE の 6th アルバム。
バンドを率いるベテラン Olaf Lenk (g,key) の流麗極まりない超絶クラシカル・プレイ、前作から加入の Mats Levén (vo) のハスキーなエモーショナル・ヴォイス、そしてクオリティ高くまとめられたキャッチーな楽曲と、すべてが些かも不変。
うーん、本作も内容的に悪くない・・・ってかむしろこれまで同様好きな音が詰まってるのは間違いない事実なんだけど、毎作ここまでスタイル一緒だとさすがに飽きてきたかも・・・。そうして醒めてしまうと、聴いてる最中に Olaf の悶絶タッチやら Mats の絶唱やらに「超イイ!!」とつい盛り上がりながらも聴き終わった時に何も印象が残っていないという底の浅さが急激に気になってきたり。
“ネオ=クラシカル”というキーワードを意識的に体現している稀有なバンドで、当然そこに多大な魅力を感じてこれまで喜んで買ってきたではあるんだけど、明らかに最近のヘヴィ・メタルを聴いていないと思える Olaf の「老人センス」に、新鮮味を全く感じられなくなってきた・・・というのが正直なところかな。
クラシック曲のカヴァーも別に要らんしぃ。
(Apr. 24, 2005)
満足度 : 71%