Impressions
GAMMA RAY か IRON SAVIOR か・・・っちゅージャーマン臭さ爆発のダサダサ・メロディック・パワー・メタルの新星。(実際 Kai Hansen, Thomas Nack や Piet Sielck などが、ゲストにプロデュースにと深く関わっている)
スタートボタンを押すと流れ出る度肝を抜く大仰なイントロ "Coming from the sky" に嫌でも期待が高まるが、その後次々と繰り出されるのは、どの曲もライブではサビで大合唱ってな印象的なクワイヤメロディを配した「血沸き肉躍る系」の勇壮で起伏ある(その起伏/抑揚がやや無理やりなのが、チョイト気にかかるが)楽曲の数々。6分以上の曲が6曲を占める大作指向で、そのめくるめく展開は聴き応えたっぷりだ。
愛すべきへなちょこヴォイスを操るシンガーを含め、演奏力自体はたぶんヤバげであろうながら、そこそこ安定した演奏として聴かせる術を持ち合わせているのはなかなか Good。
幼稚な部分も目に付くし、斬新さや目新しさ、そしてオリジナリティをあまり感じなかったりもするが、多分聴き続けていくうちに、この大袈裟極まりないクサさにカナリはまってくる予感がするなぁ。
満足度 : 82%