Impressions
イタリアからのシンフォニック・オーケストラル・メタル。
笑えるほど大仰に展開される大作は、昨年衝撃のデビューを果たした同胞 RHAPSODY をいやでも彷彿とさせる。ただしクオリティは残念ながら&当然ながら足元にも及ばない。RHAPSODY が MANOWAR の勇壮さを備えていたのに対し、シンガーの声質&歌い回しのせいか、SKYLARK はより ANGRA っぽいしなやかな作風を見せている。
が、SKYLARK がそういった他バンドとの比較で終わらない魅力を持っているのは確かで、恥も外聞もなくこれでもかと繰り出されるシンフニック・アレンジの様式サウンドは、聴くものをジャケットどおりのファンタジーの世界へ連れていってくれる。
内容が決して悪くないだけに、薄っぺらいリズムをはじめプロダクションの質の悪さが悔やまれる。
満足度 : 80%