Impressions
DREAM EVIL / Dragonslayer (2002)
この DREAM EVIL は、北欧を中心とする暗黒系バンドのプロデューサとして高名な Fredrik Nordstrom がギター&キーボードを、そして元 KING DIAMOND のテクニカル・ヒッター Snowy Shaw (!) がドラムを叩くスウェディッシュ・トゥルー・メタル・バンド。
そういったメンバー構成はもとより、DIO の名盤から拝借した(と勝手に解釈しとこう/汗)バンド名、そして "Dragonslayer" という我等エピック・メタラーが反応せずにはいられないアルバム・タイトルからしてそそられるでしょ、普通。(苦笑)
Fredrik Nordstrom が自身のスタジオで HAMMERFALL のバッキング・ヴォーカルを録るその歌声を聴いてシンガーとして参加を要請しよう決めたという実力派 Niklas Istfeldt のクリアでドラマティックな歌声、ブロンドの短髪+髭・・・そして濃い目のアイ・ラインというヤヴァさ満点のハード・ゲイっぽい出で立ちで揃ったメンバー中、唯一長い黒髪でアピールするギタリスト Gus G. のスリリングな超テクニカル叙情ギター・ワーク、そしてさすがの鳴りを聴かせる Snowy Shaw の安定ドラミングがをたっぷりとフィーチュアされた楽曲は、メタル馬鹿一代な HAMMERFALL や METALIUM と並ぶメロディック漢メタルの威厳に包まれている。
面白いのは、なぜか「欧州勢の影響を受けた80'sアメリカン・メタル」的な明快さを持ち合わせているところ。このあたりは Fredrik Nordstrom のプロデューサとしての経験が影響しているのかな?
必殺の疾走キラー・チューン "The Prophecy"、そして大仰過ぎるシンフォ・アレンジが激泣きを誘うベタベタなバラード "Losing you" を始めとした代表曲になりうる数曲の他はやや印象薄げだったりするのが正直なところだが、トータル・パッケージとしてはまずは◎。繰り返し聴きたくなるしね
。
あ、シンガーの実直な声質のせいか、所々で SILENT FORCE に通じる味わいも感じたッスよ。