Impressions
DREAM EVIL / In the Night (2010)
投稿日: 2010/04/26
本作から Ritchie Rainbow (笑) なる源氏名を名乗る Fredrik Nordström (g) 率いるスウェディッシュ“純”ヘヴィ・メタル・バンド DREAM EVIL の5thアルバム。
至極真っ当な欧風トラディショナル・メロディック・メタルを重厚にプレイする姿はこれまでと全く不変。そして、どの曲を取っても、聴き始めこそ真摯なメタル・カラーにググっと燃やされつつ聴き進めるほどに決め手に欠ける感が生まれてくるマァマァな出来っちゅーのも前作と同様。
が、これまで以上にメタル的存在感をUPさせているシンガー Nick Night こと Niklas Isfeldt (vo) の熱い歌唱と、優れた技巧的を持ちながら少々旨味に欠けていた前任ギタリスト Mark Black に変わる Dannee Demon こと Daniel Varghamne (g) の流麗なクラシカル・プレイの連続が、前作とは大きく異なる「リピートを誘う魅力」を生み出しているのは確か。
それだけに、前述のような妙な芸名への改名や、せっかくの好バラードにふざけた歌詞を乗せちゃったり (#8 "The Ballad") する「ネタ・メタル的嘘っぽさ」の強化に、変に醒めさせられてしまうのが残念というかなんというか。お前ら STEEL PANTHER になりたいんだっけ?って感じですわ。(でも、そうなのかもね〜。)
Gus G. (g) と Snowy Shaw (dr) がいた3rdまでの作品で満足し切れてるんで今後に大きな期待をしなくてもいいっちゃあいいんだけど、この「乗り切れない」状況はやっぱ少々惜しいよなぁ。
満足度 : 79%