Impressions
MYSTIC PROPHECY / Regressus (2003)
投稿日: 2003/04/20
ドイツを本拠とする多国籍パワー・メタル・バンド MYSTIC PROPHECY の 2nd アルバムは、ギタリストとして在籍する「Gus G. 効果」で国内盤としてリリース。
音圧の高いヘヴィ・リフが鳴る剛球型ヘヴィ・メタルの上で、Gus G. がネオ=クラシカル要素にペンタトニックをたっぷりと絡めた激情フレーズを DREAM EVIL でのコンパクトにまとまったアプローチに対する鬱憤を晴らすように(汗)弾きまくる様が微笑ましい。こうして聴くと、Uli Jon Roth っていうよりかは実はスッゴイ John Norum の影響を滲ませてるかも。
その Gus G. と同じギリシャ人であるシンガー R. D. Liapakis(VALLEY'S EYE にも在籍)の意外にも旨味のある濃い目のパッションを噴出する熱唱が追うメロディ・ラインと硬質リフのアンサンブルが、ARMAGEDDON の 2nd っぽい感触を感じさせる事もしばしば。
シンプルで実直な楽曲にはそれなりの良さを見出せはするんだけど、そのヴォーカル・パートにコーラス・ハーモニーがほとんど聴かれない(オクターブ/ダブリングの処理はあるけど)など、アレンジの相当な淡白さには、やっぱり物足りなさを感じさせられるなぁ。
(Apr. 23, 2003)
満足度 : 77%