Impressions
おぉ、化けた感じビンビン。(^_^)
腰の入った硬質なヘヴィ・メタルと、細部まで精密に造り込まれたプログレッシヴ・アレンジ・・・敢えて喩えるならば DREAM THEATER が "Awake" で実践してみせた暗黒面と ANGRA 的な優雅な明快さが見事に融合している。
シンガー Terence Holler の、Mike Verscera を思わせる真っ直ぐでトレブリーな声質と Andre Mathos (ANGRA) 的なへなちょこさを兼ね備えたややB級な歌唱は好き嫌い別れるところだが、ヘッドバング必至のアグレッシブなリフ攻撃の上を Eugene Simine の奏でるテクニカル叙情ギターと Oleg Smirnoff 操る激テクシンセが火花を散らしながら交錯する様は堪らなくスリリング。
特に Oleg Smirnoff はセンスフルなシンセソロはもちろん、有機的なオルガンプレイや緻密なサウンドエフェクトも確実に「ツボ」にハメてくる、久々に「天才かも!?」と感じさせる鍵盤界の逸材。
全曲文句無しというわけではないが、音質といいプレイ・楽曲といい、現在のイタリア物の中では最高の部類に入る一枚だと思う。
# 最後の一枚を譲ってくれた DDS さんに感謝!
満足度 : 85%