Impressions
FERGIE FREDERIKSEN / Equilibrium (1999)
投稿日: 1999/03/20
元 TRILLION, LEROUX, そして TOTO のシンガー Fergie Frederiksen の意外にも初のソロとなる本作は、彼の力強くもスムースな独特のハイトーンヴォイスを存分にフューチュアした至福の一枚となった。
何よりも驚かされるのはそのサウンド・クオリティ。多数の実力派ゲストミュージシャンによって構築された楽曲は、軽快でしかも潤いをも欠かさず、上質の絹のような木目の細かい感触だ。
オープニングのアップテンポな疾走感が映える "Blaze of Love"、ウェットな哀愁を湛えるタイトル曲 "Equilibrium"、メロメロな感涙バラッド "Falling Into Place"、爽やかな風と共に仄かな哀愁をも運んでくる "Language of Love"(Neal Schon (JOURNEY) のソロがナイス!!)、そして超 TOTO な "Mata Hari","Died in the Midst of a Dream" と、聴く耳を捉えて離さないオッシャレ~な雰囲気の佳曲が目白押し。そしてその収録曲のすべてが、ハイセンスに洗練されたアレンジと極めてクリアなサウンドによって、文句無し超メジャー級のクオリティを誇っている。最近耳にしたAOR 作品の中で、これほどまでに垢抜けきったものは無かったなぁ。 HR の刺激はないが、とにかく心地良く浸れる全AOR ファン必聴の Pure AOR!(99/03/05)
満足度 : 88%