TRILLION といえば、TOTO の名盤 "Isolation" で歌っていた Fergie Frederiksen が在籍していた1st "Trillion" がばかりアメリカン・プログレ・ハード幻の名盤としてマニア羨望のマストアイテムとして注目を集めていたが、その影に隠れていた（ワシャその存在すらも知らなかった…^_^;）この80年リリースの 2nd "Clear Approach" も、今回同時に再発となった。めでたい！
華麗なるド派手シンセキラキラ・ハード・プログレ・サウンドの1stも良いが、打って変わって繊細で落ち着いたトーンを聴かせる本作の方もなかなかじゃないですか。当時の世間では1stと比較して「あ~ぁ、地味になっちゃったなぁ」とか酷評されていたのが目に浮かぶようだが、はっきり言って私にとってはこっちの方が好みだ。
KANSAS の明快な構築美と TOTO の都会的な風味がブレンドされた、安堵感と緊張感が同居する緻密で上質なプログレッシヴAOR がここにはある。こんな名盤がヒョコっと再発されるんだから（しかもナイス・プライス！）、ホント良い時代だよなぁ。
それにしてもどちらかといえばシンガーが替わった本作の方が、断然 TOTO 度が高いのが不思議というか皮肉というか・・・(^_^;)。