Impressions
FRANCIS DUNNERY / Let's Go Do What Happens (1998)
投稿日: 1998/12/20
新世代英国モダン・プログレッシヴの旗手だった IT BITES のシンガー/ギタリスト Francis Dunnery の5thソロ。
ガレージ・ロック、エレクトロ・ポップ、ジャジーなモダン・チューン、そしてバラードと多彩な色彩を放つヴァラエティに富んだ楽曲は、静粛な "Jonah" を除いては既に当時のプログレ臭は皆無だが、それを通過した上での良質のヴォーカル作として楽しむことができる。
どの曲も緻密に造り込まれていると同時に、独特の突き放したようでいて慈愛に満ちた Francis の素朴な歌声が、淡白だが心地よい愁いを生み出している。
スリルやエキサイトメントとは無縁だが、その退屈さが時に気分をまろやかに懐柔する典型的なブリティッシュ・ポップかも。何故だか DIZZY MIZZ LIZZY の雰囲気もあるよ。
満足度 : 73%