Impressions
この SAVANNAH は、前身バンドとなる SLYBOYS 同様、88~89年頃に溢れ返っていた典型的アメリカン・メロディック・ハードロックを実践している。
哀愁を感じさせるマイナースケールの曲と、快活で健康的な明るい曲とを混載する懐かしいフィーリングは SWEET FA, SOUTHGANG らのイワユル "B級 Hair Metal" 的な味わい。現在のバンドで言うと GUILD OF AGES(CAUGHTIN THE ACT 改め)に最も近いかな。
ギターはしっかりとヘヴィ・メタリックなリフを刻み、キーボードはそこはかとなく装飾を司る。そこに載るのはやはり Ted Poley (DANGER DANGER)を連想してしまう(彼よりは巧いがネ/笑)、決して歌唱力重視の本格派ではない元気型のシンガー。彼は時折情けないシャウトをカマしながらも、メロウな節回しではなかなか良い雰囲気を醸し出しているが、好き嫌いは分かれそうだなぁ。
あとは楽曲が包含するメロディがかなり良質なのに、メッチャ雑なミックス(ヘッドホンで聴くと凄い)とギタリストのソロパートでのリズムの甘さが作品の質を落としてしまっているのが気になるッス。
満足度 : 79%