AMERICAN TEARS, TOUCH, DRIVE,SHE SAID と良質なメロディック AOR/HR を提供して来た Mark Mangold が新人シンガー Todd Googins とタッグを組んだ新たなプロジェクト／バンド。
ユニットではあるものの、Al Fritsch, Chuck Bonfante, Randy Jackson, Bob & Bruce Kulick, Tony Bruno, Chuck Burgee 他、多くの旧友である実力派ミュージシャンたちのサポートによって統一感のあるバンド然とした見事なサウンドに仕上がっており、Mark Mangold のこれまでのキャリアを物語るような出来の良い 80 年代的アメリカンHR を聴かせてくれる。
オープニングの "Crossed My Heart" からいきなりの哀愁旋律炸裂で思わず身を乗り出してしまうが、TOUCH 用に書かれたという "Tonight" そして "Never Say Never", "Live Wire" といった理想的な「哀愁アメリカンメロディックHR 」が存分に楽しめる一枚だ。
その他の大らかで心休まる爽やか AOR 系の楽曲も、Steve Perry 似の発声／声質を持って Glenn Hughes 的黒っぽいフィーリングの唄いまわし（"Standing in the Line of Fire" は曲調からしてモロだね）を随所で駆使して聴く物を魅了する Todd Googins の素ン晴らしい歌唱のおかげで充分にストライク。次作もちゃんと出してね。(99/02/21)