Impressions

SAM ALEX / Pieces (2004)

投稿日: 2004/01/20

ドイツ人シンガー Sam Alex のソロ・デビュー・アルバム。

Sam の声質も含めた歌唱自体は、元々特筆すべき点の見当たらない無味無臭っぽいモノなのだが(汗)、プロデュース、ソングライティング、そして演奏も手掛けるという本作の仕掛人 Bobby Altvater (AFFAIR) とのコラボレーションによって、実に魅力的に聴こえてくる。

産業ロック的な都会派アレンジメントが心地良い、ハードさもあるメロディック・ロックは、ドイツ臭さの微塵も無い洗練された肌触りが見事で、すっきりと爽やかな空気の中に一筋の哀愁がほんのりと…しかし確実に流れるハイ・クオリティなもの。

その出来の良い楽曲の中で一際耳を惹くのが Bobby 自身の円熟のギター・プレイ。情感に潤うソロ・パートはもちろん、こだわりを感じさせる厚みと深みに満ちたカッティングの妙からさえも存在感が溢れ出す地に足のついたベテランらしいプレイには、裏方に徹しながら主張がしっかりと滲む・・・という心ニクいまでの渋さが満点だ。

本作を買ったきっかけこそ、Robby Valentine のカヴァー #7 "Magic Breeze" と 北欧哀愁ハード・ポップ・バンド RETURN のカヴァー #11 "Lonely" のプチにマニアックな2曲の存在だったんだけど、それらはもちろん、他の曲も充分に楽しめる一枚でホンマよかったッスわ。

晴れ渡った青空が眩しい休日のドライヴのお供として、しばらくは CD マガジンに入れっぱになりそうなヨカーン。

 (Jan. 28, 2004)

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