Impressions
スウェディッシュ激走デスラッシュ・メタル・バンド THE CROWN の、シンガーに Johan Lindstrand が復帰しての 6th アルバム。
シンプルかつ攻撃的なスラッシュ・リフが小気味良いドラミングと共に激烈に疾走する「THE CROWN 印」の爽快感がこれまで通り存分に楽しめる安心盤。
時に強烈なブラストをも聴かせる凄まじいドラミングとブリブリのベースにザクザクなリフが乗ったテンションの高いサウンドは、以前よりも原始的なスラッシュに近づいた印象で、喩えはちょいとアレだが「ロケンローなグルーヴ」をも感じるほどに衝動的だわ。
出戻った Johan の邪悪な歌声も◎で、前作で Tomas Lindberg にスイッチした時にはそれはそれで前進を感じてたけど、こうして Johan の歌声を聴くとやっぱ THE CROWN はこの声じゃないと…って思うね。
そして・・・毎回書いてるけど(苦笑)、やっぱり Marcus Sunesson の悶絶ギター・ソロがとにかく最高ッ! アグレッシヴ極まりないバックに乗って粘度/湿度の高い流麗なネオ=クラシカル・フレーズをこれでもかとテクニカルに弾きまくる様はマジで凄まじ過ぎ。W:O:A 2003 で、実際に弾いてる姿のカッコ良さも体験しちゃったんで余計に響いてくるッスわ。
最初、この手の音で14曲は多い&長いと思ったけど、全体を構成する "INITIATION", "EXALTATION", "ANNIHILATION" の3部を意識して気持ちを切り替えながら聴くと、全然気にならない・・・どころか、超効果的だわコリャ。
(Oct. 05, 2003)
満足度 : 88%