Impressions
WINTERHAWK / Revival (1982)
カナダのハード・ロッカー WINTERHAWK が1982年に残した唯一作。このところ激しく勧められながらもなかなか縁がなくて購入できずにいたが、この度やっとのことでめでたく GET。今回購入したのは、1999年に Monster Records からリマスター&ボーナス追加で再発された CD だ。
1982年当時でもきっと野暮ったさを感じさせていただろう70年代風味の肉感的なハード・ロックは、RUSH のスリル、THIN LIZZY の哀愁、BLACKFOOT の大陸風味をミックスした上で全体を TRIUMPH に通じる骨太な透明感で包み込んだ噂に違わぬ逸品。緩急見事なドラマティックさとキャッチーさのバランスの程よさがホンッット素晴らしい!
ギター、ベース、ドラム、そしてヴォーカルが御互いに敬意を表しながらもがっぷりと四つに組んだ人間味に満ちたプレイが対峙する様子が存分に楽しめる中、全編を覆う Jordan Macarus (g,vo) の泣いて泣いて泣きまくるギターがあまりにも凄絶。特に本編ラストを飾る #7 "Free to Live"(SOUTHGANG の "Aim for the Heart" って、もしかしてこれのパクリ?/苦笑)は・・・マジで「神曲」。
溢れる激情を抑えきれないエモーショナルなトーンが延々と流れゆく様子は、オールド・ハード・ロックならではの風情なのだが、この Jordan Macarus の凄いのはそのフレージング/アンサンブルにヘヴィ・メタルのテクニカルな側面を強く感じさせること。その「構築美」のセンスは、サウンドのタッチの質感は異なれど全盛期の Michael Schenker を髣髴させるものがあるね。
本作の存在すら知らずして臆面もなく「泣き」を語っていたとは・・・恥ずかしい限り・・・。(鬱)
あ、お店で隣に置いてあったライヴ盤も相当イイらしいんで、今度忘れずに GET しよっと。