Impressions
筋少 デビュー10周年記念ベスト・・・といっても、収録曲は代表曲 "サンフランシスコ" を除いてマーキュリー移籍後の最近の楽曲+スタンダードナンバーのカヴァー+新曲という、やや変則的なものだ。なんでも当初はトイズ時代の曲も含めた真の意味での10周年の集大成的ベスト盤の予定だったが、土壇場でのNG によってこの形になってしまったとか。代表曲オンパレードではないところがちょっと残念。
移籍後の彼らって、どうも 本城 聡章 のペンによる曲が醸し出す青春POP色が強くて(曲としては好きだが)初期の不条理な怪奇色が好きだった私には本格的に感情移入でき辛かったりする。
そんな中でも救いなのは、やっぱり"泣きマスター "橘高 文彦 の泣きまくる様式ギター。どんな曲でもムリヤリのオーケストレーションで独自の様式美世界を築き上げてしまっているのは流石。
満足度 : 80%