ドイツの4人組パワー・メタル・バンド DEADLY SIN のデビュー・アルバム。

ザクザクしたスラッシーなヘヴィ・メタルをベースに、IRON MAIDEN 的なギター・ハーモニーと時折聴かれるキーボードが今風の欧州メタルを装うドラマティックなスタイルがまず思い出させるバンドの名は・・・SAVATAGE。

尖ったリフの攻撃性と上モノのメロウな叙情がバランス良くミックスされたサウンドから、いわゆる「ジャーマン臭さ」があまり感じられないのが、オレ的には◎かも。不器用な漢の哀愁を感じさせるシンガー Ross の歌唱も魅力的。

ってな感じで内容的にソコソコ良いだけに、全体的にアンダーグラウンドなチープさが漂っているのが少々残念かな。「そこがイイんじゃん!?」って人も多いとは思うけどね。
　(Oct. 21, 2003)