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SKYSCRAPER / T.V. Lization (2004)

投稿日: 2004/04/20

ブラジルから登場した欧州型メロディック・メタルの新星 SKYSCRAPER のデビュー作。

持ち前のテクニックを惜しげもなく注ぎ込んでポジティヴに疾走する流麗なメロディック・メタルは、それを包み込む気高いクラシカル・シンフォニーの風合い、そして逸材シンガー Rick Ricci の柔らか/軽やか/伸びやかという「3やか歌唱」(笑)の飛翔感が否応にも祖国の英雄 ANGRA の名を想起させる「超 ORION RIDERS タイプ」(苦笑)と呼べるもの。

驚くべきは、その ORION RIDERS 同様、緩急をわきまえた多様な楽曲を構築するセンスといい、1コーラス聴けば2コーラスめからは合唱可能なほどの印象的なメロディの妙といい、端々に本家を超えているのでは?と思わせる点が散見される点だ。モダンな音色セレクトをみせる鍵盤とテクニカルなギター・リックが織り成す知性溢れるプログレッシヴ・アレンジのスリルと、それに絡む Rick の自信に満ちた堂々たる歌唱には、何度も何度もこの身を乗り出させられるッスよ。

日本盤ボーナス・トラックとして、KANSAS の名曲群からあえてキャッチーな #13 "Play the Game Tonight" を選んぢゃうセンスも、これまた惚れそうにナイスだったりね。

残念なのは、打ち込みか?という疑念すら浮かぶレンジの狭い平坦なドラム・サウンド。それに引っ張られるように全体的に広がる宅録クサさが、実はスケールの大きな本作の内容を、きっちりとこちら側に伝えきれていない気がするんだよな・・・。ま、次作ではそのあたりを何とかして、心ゆくまで悶絶させて欲しいものですわ。

 (Apr. 26, 2004)

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