Impressions
LUCIFERION / The Apostate (2003)
投稿日: 2003/11/20
LOST HORIZON を脱退した Wojtek Lisicki が、旧友 Martin Furangen (b/LOST HORIZON), Michael Nicklasson (g/DARK TRANQUILLITY), Hans Nilsson (dr/DIABOLIQUE,DIMENSION ZERO) らと共に以前のリーダー・バンド LUCIFERION を復活させて9年振りにリリースした新作。
大宇宙の荘厳さを感じさせるスペーシーに響くストリングス系キーボードのベールに包まれながら、Wojtek の特徴的な構築美に満ちたメロディックなギター・ワークと共にマーシレスなブラストが打ち鳴るブルータルなデス・メタル。
一聴して Wojtek のものだと解る LOST HORIZON の時以上にテクニカルなギター・プレイを始めとする、プログレッシヴな印象すらある技巧的な演奏の整合感は抜群で、その硬質な冷徹さに満ちた音像は LUCIFERION 独特のカラーに塗られているのがわかる。
が、細切れのパートやフレーズを繋げたようなまとまりのなさ、そして Wojtek 自身のデス・ヴォイスも残念ながらやや魅力に欠けるせいで、聴いててもどうしてものめり込めないんだわさ。
全11曲のうち、新しいマテリアルがたった5曲(うち1曲は効果音のみのイントロなので実質4曲…)という構成も、なーんか「損した感」を感じちゃってマイナス。
(Nov. 07, 2003)
満足度 : 64%