Impressions
フィンランドのポルカ/フォーク・メタル・バンド FINNTROLL の4thアルバム。
音的には、確かにこれまでの延長線上にありながらも酔いどれ大爆発な祭事的はっちゃけ具合はやや影を潜め、どちらかと言うとシリアスな暗鬱ムードを台頭させてきている印象。喩えるならば、住処とする森の描き手がディズニーからトールキンに替わった・・・そんな感じか。
そんな若干のスタイルの変化のせいか、はたまた前作があまりに良過ぎたせいか、一聴するにスッゲー地味。。。しかし、彼らならではの魅力満載のキラー・チューン #3 "Korpens Saga" の前には無条件に燃えてしまうし、Trollhorn@Henri Sorvali (key/MOONSORROW) の弾き出す哀愁のメランコリーも全体の落ち着きムードの中で一層映えているしで、これはこれで充分に楽しめるス。・・・ってのはいくらなんでもポジティヴに捉え過ぎ?(^-^;;
ただ、ライヴ・ショウでは新シンガー Vreth@Mathias Lillmans の虚弱系極細体型(って程でもないけど、前任の巨漢シンガー Tapio Wilska (現 WIZZARD) のいかにもトロールなナイスキャラと比べちゃうとねぇ…)に感情移入を阻害され気味だったけど、こうしてCDで聴く分には特に違和感ないね。てゆーか逆に、そのなかなかに強靭なデス・ヴォイスは意外と悪くなかったり。
(Jun, 01, 2007)
満足度 : 82%