Impressions
MOONSORROW / Voimasta ja Kunniasta (2001)
投稿日: 2001/12/20
フィンランド産メディヴァル・ウォー・メタル・バンド MOONSORROW の 2nd アルバムは、収録曲は6曲ながら、最初のイントロを除いて全曲が7~13分の長尺という大作指向な一枚。
楔帷子に身を包み返り血に紅く染まりながら剣を構える素敵すぎるメンバーによって作り出されたハイ・クオリティなヴァイキング=デス・メタルは、Spikefarm から登場するだけのことはある納得の高品質盤だ。
クリアで厚みのある極上と言っても差し支えないであろうプロダクションの中、喚き散らされるブラック・ヴォイスにヲーヲー歌う勇壮なる普通声コーラスが絡み、堅実なテクニックを持つバンドが一丸となって勇壮なる哀しみのヴァイキング・フレーズを壮麗なシンフォ・アレンジを纏いながら進軍する様は一聴して「圧巻!」の2文字が脳裏を占領する。
が、なぜかオレのメタル・ハートったら、この上質な音楽対して鼓舞する姿勢を示さなかった。リリカルな展開やグッと来るメロなど、パート毎に考えると相当に悶絶指数は高いのだが、アルバム一枚総合でみた時には十分にドラマティックではあるんだけど平坦さを感じてしまう展開と、そしてやはりギター・ソロが皆無なのが痛かったのかなぁ? うーむ、不思議だなぁ。
ちなみにギター、キーボード、アコーディオン、マウス・ハープなどをこなす中心人物 HENRI URPONPOIKA SORVALI は、FINNTROLL でキーボードを弾いている Trollhorn その人デス。
満足度 : 70%