Impressions
前作『Moving Ground』(2018)リリース時にはAbel Camargo (g)ただ1人を残して全メンバーが脱退していたという衝撃的な危機を乗り越えての再出発作となる、ブラジルのメロディック・メタル・バンドHIBRIAの7作目。
Abelが新たに召喚したメンバーは、メタル・オペラ・プロジェクトSOULSPELLの参加メンバーVictor Emeka (vo)をはじめ、Bruno Godinho (g), Thiago Baumgarten (b), Otávio Quiroga (dr)の4人。どちら様もほぼ無名ながら「いったいどこから探してきたんだ!?」クラスの巧者揃いで、HIBRIAがデビューして以来の継続的な魅力である技巧的なプレイ/アレンジでの満足感は非常に高い。
肝心の楽曲については、近作で退屈さを誘っていた迷走気味の拡散傾向がまだ端々に見られるものの、本来のHIBRIAらしい疾走感やキャッチーさを取り戻した#2 "Shine", #4 "Fearless Will", #6"Raging Machine", #7 "Skyline of the Soul"といった曲々の存在が嬉しい。#9 "Tribal Mark"にはIuri Sanson (vo/ETERNITY'S END), Diego Kasper (g), Renato Osório (g/MAGICIAN, ex-SCELERATA)という脱退組3名がゲスト参加ってことで期待したけど・・・並かな・・・。
全体的に大きな回復が感じられるので次作に期待!と思ったら、加入したばかりのBruno Godinho (g)が早くも脱退、後任にVicente Telles (g)なるギタリストを迎えているとのこと。さて、どうなることやら。