IKUINEN KAAMOS に続く「昨年の聴き逃し良作」第二弾(笑)は、スウェーデンはストックホルムのレトロ系メタラー GHOST のこの1stフルレンス・アルバム。

ダイナミックな'70s原始ロック・サウンドを武器にサタニズムを唄うオカルティックな風合いは、まさにRise Above的・・・なんだが、「ゾンビ法皇」(?) ないでたちのシンガーが発する“爽やか”とさえ言える穏やかなノーマル・ヴォイスが異様にミスマッチでありながら耳から離れなくなる、一度聴いたらその独特の世界から抜け出せなくなるようなクセのあるサウンドだ。

ダークに蠢く懐古リフとに宗教的に鳴るオルガンがドゥーミー＆プログレッシヴに絡みつつ、そこに叙情ハード・ロック然とした歌メロ＆コーラス・ハーモニーが暖かに流れこんでくる様を強引に例えるならば・・・え、えーっと、MERCYFUL FATE meets PRAYING MANTIS ？(笑) #3 "Ritual", #5 "Stand by Him" などに漂う CHEVY や TRESPASS あたりのメロウ系N.W.O.B.H.M.バンド群に通じる甘口な雰囲気もええね〜。

今時に全9曲35分弱というアナログ的潔さもとっても素敵。超ライヴ見たいス！