Impressions

WILDHUNT / Aletheia (2026)

投稿日: 2026/02/17

オーストリアのメロディック・パワー/スラッシュ・メタル・バンドWILDHUNTの前作から約10年ぶりとなる2ndアルバム。
MEGADETH, HEATHENあたりが引き合いに出されそうな耳触りの良い技巧+メロディ系スラッシュ・メタルながら、一筋縄ではいかない捻くれっぽさの存在がBLIND ILLUSIONやWRATHCHILD AMERICAあたりの名も想起させる。そしてギターも兼ねるシンガーWolfgang Elwitschgerの声質&唱法がBrian Roth先生に似ていることもあって英国のSATANっぽさも濃厚。
そのWolfgangとJulian Malkmus(g)のチームが奏でるドラマティックなツイン・ギター・ワークを中心に独創的な展開美を見せる7分弱〜14分超という長尺の楽曲群は、どの瞬間を切り取ってもいちいちプログレッシヴであることに想わずニヤケ顔に。
4ピースバンドらしいシンプルなレイヤー感を活かした音圧や重厚さには重きを置かないスタンスでありつつ、精巧なアンサンブルを巧みに操って非常に濃密にクライマックスを創り上げてゆくその手腕の高さには舌を巻くばかりで、劇的な終曲#7 "Sole Voyage"で作品が締め括られた後も不思議な余韻が残り続ける様が妙に心地良い。

満足度 : 87
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