Impressions
ARCH ENEMY / Anthems of Rebellion (2003)
ARCH ENEMY の 5th アルバムは・・・なんとも煮え切らない地味盤。。。
うーん・・・即効性の高いメロディに替わって、モダンな質のリフ&リズムの強靭なグルーヴで感情の昂ぶりを表現しようとしてる感じ? 減少したメロディ面は、細部に亘ってしっかり作り込まれたプログレッシヴに漂うゴシック風味の暗黒浮遊感から嗅ぎとってくれ・・・みたいな?
確かに、Daniel Erlandson & Sharlee D'Angelo のリズム隊が放出する圧倒的な凄みには思わず身を乗り出させられるし、Michael & Christopher Amott の泣き泣きギターにしても、量的には大幅に減少したものの「質」を大幅に充実させてきた満足感を感じるし、楽曲にしてもアコギの儚い調べが泣きを誘う小曲 #8 "Marching on a Dead End Road" ~ 突進デスラッシュ #9 "Despicable Heroes" ~ Christopher のノーマル・バッキング・ヴォイスが映える #10 "End of the Line"、そして雄大なイントロ #12 "Anthem" ~ 叙情ソロが絶品の #13 "Saints and Sinners"・・・って後半の流れは充分にカッコイイんだけど・・・やっぱ正直物足りんわな。わっはっは。
これまでより尖鋭さ/キャッチーさを意識的に抑えて、女豹 Angela Gossow の咆哮のタレンタビリティを含めてある意味エモーショナルに激烈さをシェイプ・アップした「プレイヤー側が気持ちイイ音楽」は・・・解るんだけど・・・気持ちは解るんだけど・・・やっぱりナンダカねぇ。
ってゆーか、内容とは全然関係ないんだけど、我が家ではデジパックは全部 DISK HEAVEN で貰えるビニール・カヴァーに入れて棚に並べてるのね。でもこの CD ってば、ほんとにギリギリでそれにスッポリ入らんわけよ! それもなんとも苛つくんだよね~。(苦笑)
(Aug. 10, 2003)