Impressions
スパニッシュ・シンフォニック・メタル・バンド DARK MOOR の 5th アルバム。3月のリリース以来本日に至るまでなぜか買い逃してたのをようやくGET。
本作も、大幅なメンバーチェンジが行われた前作で推し進められていた、壮麗なオーケストレーションの響きよりもその内側に存在するへヴィ・メタルのソリッドな骨格自体の整備を重視する・・・という方針を継承するパワー・メタルな作風だ。(いや、普通に考えたらこれでも十分にシンフォニックなんだけど。(^o^;)
一聴した感じ非常に地味な印象を受けるのが前作と同様なら、聴き込むうちにその独特のドラマティックな旋律美の妙にハマって行きそうな気がするのもやっぱり前作同様。シンガー Alfred Romero (vo) 中性的なナイーヴ歌唱とリーダー Enrik Garcia (g) が良質のセンスで吹き込むクラシカルな味わいが呼び込む初期から一貫して漂うエレガントな優雅さと、一部にデス・ヴォイスを配するなどしたアグレッシヴな手触りが交錯する、新世代メロディック・メタルとしてのバランス感覚はなかなかどうして悪くない・・・というかむしろ絶妙かも。
聴く度に美しいアートワーク同様の Mythical な世界観の中に新しい発見がありそうな感触が、さらにリピートを誘うね。
(Oct. 20, 2005)
満足度 : 82%