Impressions
BLOODBOUND / Book of the Dead (2007)
STREET TALK の Fredrik Bergh (Key,b) 率いるスウェーデンのメロディック・パワー・メタル・バンド BLOODBOUND の2ndアルバム。
魅惑の正統クラシック・メタルをプレイしながらも見た目はブラック・メタリックなコープス・メイク・・・という奇妙なスタイルが生んでいた「ネタっぽさ」が、2作目リリースのNewsに驚きを運んできていたが、脱退したシンガー Urban Breed (ex-TAD MOROSE) の後任がなんとあの Michael Bormann 様 (ZENO, ex-JADED HEART) と聞いてさらに驚いた。
Bormann 様のこれまでのキャリアの中でもここまでのコッテコテのヘビメタは無かったハズなので、コリャどうなんだろう・・・と思いきや、蓋を開けてみたら流石の実力派たるハマりっぷりで一安心。
それどころか、前作でのハイライト "Nosferatu" の流れを汲む #6 "Flames of Purgatory", #11 "Seven Angels" という IRON MAIDEN 風味のギャロップ・メタル群よりも、新加入の隠れた名ドラマー Pelle Akerlind (dr/MORGANA LEFAY) の推進力満点のプレイを生かした #1 "Sign of the Devil", #4 "Bless the Unholy", #7 "Into Eternity", #10 "Turn to Stone" らの HELLOWEEN 的な明快な疾走感を持ったファスト・チューンの出来の良さが目立つ作風の中、本来マイルドなハスキー・ヴォイスに過度のエネルギーを注入しながら爆発させる Bormann 様の歌唱ってば、LETTER-X "Born into Darkness" 以来の名演となってるぢゃん♪(嬉)
注目の白塗りメーキャップが Bormann 様が許容しうるレベルに他の全員がトーンダウンするというヘタレな形(苦笑)に落ち着いてしまったのはオレ的には至極残念なんだけど、一般的には、それも含めてニセモノ臭いネタ体質が薄れたのは案外良い傾向なのかもね。
(Jun, 19, 2007)