Impressions
中心人物であるシンガー/ギタリスト Charly Steinhauer によって見事な復活を遂げたジャーマン・スラッシャー PARADOX 渾身の一撃。
哀しみを湛えるアコギの調べが堪らないイントロダクションから一転、タイトル・トラック "Collision Course" のツイン・ギター・リフ~2ビートのスラッシュ・ビートに驚いた。10年以上ぶりの復活だというのに、マイナー臭さ皆無のこのクオリティは何だ!
ザックザクのクランチー・リフと、ツボを心得たツインギターのメランコリックなハーモニー、そこに適度にメロディックな剛健な唄メロが加わって構築される「ドラマティック」という表現とは一味違う緩急に満ちたヨーロピアン・スラッシュは、「あの頃」への憧憬だけではない何かを確かに感じさせる。
恐るべしジャーマン・オヤジ・スラッシャー!
満足度 : 84%