Impressions

NEON KNIGHTS / Deserted Land (1998)

投稿日: 1998/09/20

これまでHM/HR バンドの出現した記憶のない国、ボスニアから登場したこの NEON KNIGHTS なるバンド、驚くべきことに80年代中~後期の北欧メタル、古くは UNIVERSE に始まり最近では ZEELION あたりに通じる、哀愁ハードポップ~王道様式HRの中間あたりに位置する、実に気持ちの好い路線の音楽を演っている。
熱唱するシンガーの TYTAN 時代の Kal Swan を連想させるくぐもった声質と、ネオクラシカルなフレーズをメインにしつつも引っかかりのあるピッキングが御大 Ritchie Blackmore をいやでも彷彿させるギタリスト、そしてオルガンの音色もあって気分はNWOBHM。もっと具体的に言えば WHITE SPIRIT
録音ははっきり言ってジャケ同様にショボショボだし、リズムも甘いし、曲中でのクラシックフレーズの導入などはあまりにひねりがなさ過ぎて「陳腐だ」という声が聞こえてきそうだが、そう思う人はそれで結構。それらの弱点を補って余るほどの魅力的な旋律がギラリと輝きを放っている・・・と書くともっとらしいが、たぶんワシがこーゆーのに弱いだけなのでしょう。
この点数を見て買う人は気をつけてね。ほんとにショボいから。(笑)

満足度 : 90
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