Impressions
CRYSTAL BLUE / Detour (2003)
投稿日: 2003/07/20
スウェーデンのメロディック・ハード・ロック・バンド CRYSTAL BLUE の9年振りとなる 2nd フル=レンス・アルバム。
マイルドな爽やかさに包まれた落ち着きのある A.O.R. 系ハード・ロックは、涼しげな愁いたっぷりの #2 "Back on Track"、仄かな哀感漂うバラード #7 "You and I" などの佳曲もあるにはあるが、全体的には決め手に欠ける「中の中」的なソコソコっぽい印象的・・・
・・・なんだけど、鍵盤奏者 Thomas Lassar が兼任する恐ろしいほどに Joey Tempest 似な歌唱の「イカニモ北欧!」って雰囲気が、何にも替え難くイイ感じなんデスわ。その効用は、上記のように「ソコソコな楽曲」を一気に輝かせてるといっても過言じゃないほど。うーん、魅力的。ってゆーか、片手間にこんだけ素晴らしい歌唱を披露されたんじゃ、専任でシンガーやってる人は商売上がったりだわ!ってカンジ。(苦笑)
ソフトなサウンドスケープの中にエッジとスリルを付与しながら切り込んでくる、創設メンバーであるギタリスト Ove Lundqvist の、ネオ=クラシカル素地がシッカリと練り込まれた北欧のプレーヤならではのややテクニカルなメロディック・プレイも◎。(^^)
いやー、このメロハーの好盤、危うく買い逃すところだった・・・。(恐)
(Jul. 13, 2003)
満足度 : 85%