Impressions
TRAIL OF TEARS / Existentia (2007)
投稿日: 2007/02/20
ノルウェー産ゴシック・メタル・バンド TRAIL OF TEARS の5thアルバム。
前作にて構成された男性ツイン・ヴォーカルという気持ち悪い基本編成(笑)はそのままながら、本作では SIRENIA や TURISAS (!!) でも歌声を披露していたフランス人女性シンガー Emmanuelle Zoldan 嬢のゲスト歌唱を大きくフィーチュア。モダンな切り口のアグレッシヴなへヴィ・ゴシックに王道耽美なフィメール・ゴシックの味わいを隙なく融合させることに成功した、過去最高のクオリティを持つ一枚に仕上がった。
・・・が、細部まで入念に造り込まれたその圧倒的な品質の高さには驚かされるものの、メロディや展開にイマイチ引っ掛かりが少ないのがチョイと・・・いや、カナーリ辛いところ。スタイル自体が斬新だったり特徴的だったりするわけでもないし・・・今のところ、リピートする動機にはやや欠ける感じだなぁ。。
ちなみに、本作を録音後、内紛によりバンマス Ronny Thorsen (♂vo) 以外の全員が脱退。現在は仕切り直しで新体制を整えてるらしいんだけど、この機に二代目女性シンガー Cathrine Paulsen タン (LUCID FEAR) が出戻ったみたいで(嬉)、そのニュースを耳にして今後にまたちょっと期待してみちゃったりして。
(Feb, 06, 2007)
満足度 : 69%