Impressions

VHÄLDEMAR / Fight to the End (2002)

投稿日: 2002/08/20

Arise Records が送り出す新たなスパニッシュ ・メタル・バンド VHÄLDEMAR が、デビュー盤にしてめでたく本邦デビュー。
硬質に疾走する80's ジャーマン・ヘヴィ・メタルな楽曲は、新鮮味が希薄な類型的スタイルに終始していながら、溢れんばかりのそのハチャメチャなエネルギーは実に眩しい。
シンガー Carlos Escudero のメロディックに歌おうとするダミ声は最初に一聴した時は思わず失笑してしまったが、激烈に疾走する #7 "7" で大爆発するその Kai Hansen meets David DeFeis ばりの熱いヘナチョコ・シャウトは「こ、こりゃ新手のブラック・ヴォイスなんじゃないか!?」(笑)ってな謎めいた味わいがあって、これがなかなか病みつきになるような魅力アリ。
そして何といってもギター・プレイヤー Pedro J. Monge がバッキングにソロにと縦横無尽に弾きまくる自信たっぷりなネオ=クラシカルなギター・プレイが非常に耳を惹く。ソロイスト魂を満足させるような Shrapnel 系まっしぐらなネオ=クラシカルなインスト #8 "The Helmet of War" の存在も嬉しいねー。
他にも #3 "Feelings", #9 "Fight to the End", #11 "VHÄLDEMAR" とメタル魂を鼓舞する疾走曲が目白押しで、全体のムードは適度なB~C級メタルっぽさがいい方向に作用してる好例としてなんともイイ感じだなぁ。
ちなみに、この80'sインディー・メタル風味満点のジャケも、何気にツボだったりするのよね。

満足度 : 83
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